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頭のゆがみの基本

向き癖、絶壁、頭のゆがみは放っておいてもよい?

2020年2月27日

気になる赤ちゃんの向き癖や絶壁、頭のゆがみ。「自然に治るから放っておいてもよい」と言われることもありますが、赤ちゃんの頭のゆがみの中には見た目だけでなく健康面に影響が及ぶケースもあり、注意が必要です。この記事では赤ちゃんの頭の歪みの原因や治療法などを解説します。お子さんがいつも同じ向きで寝ていて気になっている方はぜひチェックしてください。

向き癖、絶壁、頭のゆがみを自己判断で放っておくことは避けるべき

向き癖、絶壁、頭のゆがみを放っておくことはおすすめできません。放っておくと頭のゆがみが進み、見た目や健康面に影響が及ぶことがあるからです。そのほか、まれですが先天的な病気の症状のひとつとして頭のゆがみが生じていることもあります。

頭のゆがみは、日本ではこれまで「自然に治る」と言われ、問題視されてきませんでした。しかし近年では頭のゆがみがときに発育に影響することが明らかになり、治療法も開発されています。

そのため、赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら早めに医師に相談しましょう。

向き癖の原因

向き癖は頭のゆがみの主な原因です。そもそも、向き癖はなぜ起こるのでしょうか。

子宮内や出産で生じた頭の変形によるもの

赤ちゃんの頭は、狭い産道を通ったり生まれた後の脳の成長に備えたりするためにやわらかくできています。そのため、大人では変形が生じないような外部の圧力で簡単に変形してしまうのです。

赤ちゃんの頭が変形したまま生まれ、かつ、変形が強い場合、赤ちゃんは自然と頭の収まりがよい方向を向いて寝てしまいます。これが向き癖となり、赤ちゃんの頭の変形がさらに進むことになるのです。

首が一方向に傾いた状態、斜頚(しゃけい)によるもの

斜頚(しゃけい)とは、首が左右どちらか一方に傾いた状態を指します。向き癖を引き起こす斜頚の原因はさらに4つに分かれます。

・先天的な筋肉のこわばりによるもの(先天性筋性斜頚)
・先天的な頚椎や胸椎といった骨の奇形によるもの(骨性斜頚)
・中耳炎などの炎症後、頚椎の動きが悪くなることによるもの(炎症性斜頚)
・眼の運動を担う筋肉の異常によるもの(眼性斜頸)

この中で一番頻度が高いものが、先天的な筋肉のこわばりによるものです。先天的な筋肉のこわばりによる斜頚は、1歳半までに8〜9割が自然治癒すると見込まれています。

向き癖と頭の形の関係

どの方向の向き癖があるかにより、頭の形も変わってきます。頭のゆがみはその形に応じて3つの種類があります。

さまざまな原因で引き起こる斜頭症

後頭部が斜めにゆがんでいるものを斜頭症と言います。斜頭症は頭のゆがみで最もポピュラーなものです。斜頭症には先に述べた斜頚が伴うこともあります。

ゆがみが強い場合、目の位置や耳の位置の非対称といった顔のゆがみが合わせて生じることもあり、ときに治療が必要です。

いわゆる「絶壁」の短頭症

短頭症は後頭部が平らで頭の縦幅より横幅のほうが大きい、いわゆる「絶壁」の状態です。短頭症は主に仰向けで長時間寝ていることが主な原因です。

短頭症でも、ゆがみの程度が強いと治療が必要なケースがあります。

横向き寝による長頭症

長頭症では頭が全体的に縦に細長く狭まった状態です。一般的に、長時間横向きに寝ていることで生じます。そのため、横向き寝にされる時間が長い新生児集中治療室(NICU)の赤ちゃんは長頭症になりやすい傾向があると言えます。

長頭症は、頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)の一種である矢状縫合癒合症(やじょうほうごうゆごうしょう)という病気による、頭のゆがみとよく似ており、注意が必要です。

向き癖による頭のゆがみの治療法

向き癖による頭のゆがみの治療法として、次のものが挙げられます。

ヘルメット療法

向き癖による頭のゆがみの治療には、病院で処方されるヘルメット療法があります。ヘルメット療法とは赤ちゃんの頭の形に合わせた専用のヘルメットを装着することで、頭のゆがみを矯正していく治療法です。赤ちゃんの頭のゆがみの程度や治療開始の年齢、治療の進み具合によりますが、およそ6カ月程度で治療を終えます。

ヘルメット療法には治療に適切な時期があり、頭蓋骨がやわらかい生後3カ月から7カ月の間に開始することが望ましいとされています。

ヘルメット療法は健康保険が効かない自費診療ですが、健康保険組合によっては補助が受けられます。また、ゆがみの程度が軽い場合には後述する体位変換で様子を見ることもあります。

体位変換

生後3カ月未満の場合や頭のゆがみの程度が軽度である場合、体位変換によって頭のゆがみの改善を試みることがあります。

頭の平らになっている部分を下にしないように頭の向き、体の向きを頻繁に変えます。ほかにも保護者が見ているときに腹ばいにさせたり、抱っこの仕方のパターンを工夫したりすることも体位変換のひとつです。

赤ちゃんの頭のゆがみを避けるためにうつ伏せで寝かせればいいのではと考える方もいるかもしれません。しかし、うつ伏せで寝かせることは乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクとなることから避けるべきだとされています。乳幼児突然死症候群とは、予兆や既往歴がないにもかかわらず赤ちゃんが突然亡くなってしまう原因不明の病気です。原因はわからないものの、仰向けで寝かせたときよりもうつ伏せで寝かせたときのほうが乳幼児突然死症候群の発生率が高い事が分かっています。

赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら、まずは専門医に相談

赤ちゃんの頭のゆがみは、重大な病気が隠れていたり、見た目や発育に影響が及んだりするケースもあります。自己判断で放っておくことはせず、まずはかかりつけの小児科の医師に相談しましょう。近年では、赤ちゃんの頭のゆがみに対する専門外来を設けている病院もあります。そうした病院を受診することも、ひとつの方法です。

監修者 橋都 浩平(はしづめこうへい) 先生

監修者橋都 浩平 先生

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

お子さまの頭の形でお悩みのご家族の方へ

この相談室は、医療機器メーカである株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが運営。赤ちゃんの頭の形に関する疑問・質問を受けつけています。
向き癖やヘルメット治療について。お悩みになっていること、もっと知りたいことなど、ぜひお気軽にご相談ください。
相談室スタッフが、専門医院のご紹介等、最適な解決策をお答えします。

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赤ちゃんの頭の歪みを測定するため、専門医の全面監修を受けて開発されたアプリです。撮影画像をもとに頭のゆがみ度をグラフにし、見える化。頭のゆがみ度をチェックできるとともに、医師への相談時にも役立てることができます。

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