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頭のゆがみの基本

赤ちゃんの絶壁は予防できる? 絶壁についての基礎知識

2020年6月11日

だんだんと気になってくる赤ちゃんの頭のゆがみ。特に後頭部が平らになる「絶壁」頭は日本人によく見られる頭のゆがみです。しかし、大切な我が子の成長や見た目に影響が出ないか心配ですよね。今回は、赤ちゃんの絶壁は予防できるのか、絶壁になってしまった場合の治療法などについてご紹介します。

頭が絶壁とはどんな状態?

まず、絶壁とはどのような状態なのでしょうか。絶壁とは何らかの原因で後頭部が平らになっており、頭の幅が通常よりも広い場合を指しています。医学的には「短頭症」と呼ばれます。

赤ちゃんの頭が絶壁だと、仰向けで寝ている状態から自由に顔を左右に傾けたり、動かしたりできなくなります。そのためにさらに絶壁が進み、場合によっては治療が必要になるケースもあるのです。

赤ちゃんの頭が絶壁になる原因は?

赤ちゃんの頭が絶壁になる理由はいくつかあります。ここでは、赤ちゃんの頭が絶壁になる原因について見ていきましょう。

仰向け寝

赤ちゃんの頭が絶壁になる理由の多くは、寝かせ方に問題があります。長時間仰向けで寝かせていると絶壁になりやすいのです。日本では昔から赤ちゃんを仰向けで寝かせることが一般的だったことから、絶壁はめずらしくありません。

赤ちゃんの頭の骨は生後の脳の急速な発達に合わせるために大人よりもやわらかくできています。そのため、大人であれば変形しないような圧力でも変形が生じやすいのです。

頭蓋骨縫合早期癒合症などの病気

まれにですが、赤ちゃんの頭がゆがんでしまう原因として頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)などの病気が隠れていることがあります。

頭蓋骨縫合早期癒合症は、通常、いくつかのピースに分かれていて、脳の発達に合わせて閉じていくはずの赤ちゃんの頭の骨が、なんらかの理由によって通常よりも早く閉じてしまう病気です。

頭蓋骨縫合早期癒合症の原因は現在明らかになっていませんが、中にはアペール症候群やクルーゾン症候群などの遺伝子の異常による病気の症状のひとつとして生じることがわかっています。赤ちゃんの頭のゆがみのほかにも呼吸器の異常や眼球突出などが見られる場合はアペール症候群やクルーゾン症候群などが疑われます。

もし、絶壁の状態がどんどんひどくなっていく、頭の形以外にも気になる症状がある場合には、病気の可能性も考えて早めの受診をおすすめします。

遺伝は基本的に無関係

「家族に絶壁の人がいるから赤ちゃんにも絶壁が遺伝するかも?」と心配になる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一部の遺伝性の病気の場合を除き、基本的に絶壁そのものが遺伝することはないと考えてよいでしょう。赤ちゃんの頭が絶壁になる理由のほとんどは赤ちゃんを仰向けで寝かせているからです。

家族に絶壁の方がいるからと言って、あまり遺伝を心配する必要はないでしょう。

赤ちゃんの絶壁を予防するには?

それでは、赤ちゃんの絶壁を予防するにはどうすればよいのでしょうか。

寝かせ方を工夫する

赤ちゃんの頭の絶壁は、寝かせ方を工夫することである程度の予防が見込めます。おもちゃで気を引いて頭の向きを変えることをうながしたり、抱っこの向きを変えたり、保護者の見ているところで腹ばいにさせたりするなどです。

このようにして後頭部がベッドに接している時間を短くすることで、赤ちゃんの頭の絶壁を防ぐことを目指します。また、仰向け寝を減らしてさまざまな体位で過ごすことは赤ちゃんとお父さん・お母さんのスキンシップの時間の増加や、赤ちゃんの運動にもつながるメリットがあります。

ドーナツ枕の絶壁予防の効果は明らかではない

赤ちゃんの頭の絶壁予防としてドーナツ枕を使う方も増えているようです。ドーナツ枕はやわらかい素材でできており、中央に穴が空いているため赤ちゃんの頭が地面に直接着かず、一見絶壁に効果があるように見えます。しかし、医学的には絶壁に対するドーナツ枕の効果は明らかではないのです。実際に、ドーナツ枕が赤ちゃんの頭のゆがみに対して有効だったケースとそうでなかったケースの両方があり、効果は不確実だと言われています。

特に絶壁が進行していたり、赤ちゃんの月齢が進んでいたりする場合にはドーナツ枕だけで改善を試みることは難しいでしょう。

また、ドーナツ枕などのやわらかい寝具を赤ちゃんのそばに置くことは窒息のリスクがあるため勧められないと消費者庁が注意喚起をしています。

赤ちゃんの絶壁を治すには?

すでに赤ちゃんの絶壁が起きている場合はどうすればよいのでしょうか。自然に治ることはあるのでしょうか。

赤ちゃんの頭のゆがみは、成長にしたがいゆがみが気にならなくなるケースもあります。しかし月齢が進むにつれて頭のゆがみが強くなる場合には、治療が必要なこともあるのです。

赤ちゃんの頭のゆがみに対する治療として近年注目されているのがヘルメット治療です。ヘルメット治療は赤ちゃんの頭の形に合わせたヘルメットを長時間かぶることにより、正常な頭の形へと近づけていく治療です。アメリカで始まったこの治療は現在、世界中の頭のゆがみを持つ赤ちゃんに行われており、日本でもヘルメット治療を実施する医療機関が増えてきています。

ヘルメット治療が適応になるかどうかは赤ちゃんの頭のゆがみの原因やゆがみの程度によるため、希望すれば必ず受けられる治療ではありません。ヘルメット治療を希望する場合にはまずは治療を行っている医療機関を受診し、専門医による診断を受けましょう。

ヘルメット治療を行っている医療機関は治療用ヘルメットのメーカーのホームページか、かかりつけ医の紹介で探すとよいでしょう。

赤ちゃんの頭の絶壁には適切な対処を

赤ちゃんの頭の絶壁には寝かせ方の工夫や病院での治療など、絶壁の強さなどに応じていくつかの対処法があります。赤ちゃんの絶壁が気になる場合は、まずはかかりつけの小児科の医師に相談することをおすすめします。そのうえで、医師と一緒に対処法を考えていくとよいでしょう。

監修者 橋都 浩平(はしづめこうへい) 先生

監修者橋都 浩平 先生

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

お子さまの頭の形でお悩みのご家族の方へ

この相談室は、医療機器メーカである株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが運営。赤ちゃんの頭の形に関する疑問・質問を受けつけています。
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