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ヘルメット治療のこと

ヘルメット治療の医学的根拠とは? 治療のメカニズムと歴史

2020年3月3日

赤ちゃんの頭のゆがみの改善を図る治療法のひとつとして注目されるヘルメット治療。ヘルメット治療で赤ちゃんの頭のゆがみの改善が期待できるのはなぜでしょうか。また、これまでにヘルメット治療を受けた赤ちゃんの数など、実績面も気になりますよね。今回は、ヘルメット治療の医学的な根拠や治療のメカニズム、治療の歴史などについてお伝えします。

なぜヘルメット治療で頭のゆがみが治るのか?

ヘルメット治療によって赤ちゃんの頭のゆがみが治るのはなぜなのでしょうか。ここでは、ヘルメット治療のメカニズムを解説します。

ヘルメット治療は赤ちゃんの頭の特性を利用した治療

ヘルメット治療は、「頭の骨がまだやわらかい」という赤ちゃんの頭の特性を利用して行う治療です。生まれたばかりの赤ちゃんの頭は、生後の脳の急速な成長に対応するために,全体がひとつの骨ではなく、いくつかのピースに分かれ、骨自体もやわらかくできています。

赤ちゃんの頭の骨は生後7カ月頃までに脳の成長に合わせて急成長します。そして1歳頃に成長がゆるやかになって、1歳半になる頃には頭の形がほぼ決まります。赤ちゃんの頭が成長し、頭の骨のやわらかいうちは外部からの圧力によって変形しやすいのです。これが寝ぐせ・向きぐせなどによる頭のゆがみにつながります。

ヘルメット治療は外部からの圧力による変形のしやすさを利用して、専用のヘルメットで正常な頭の形に導いてあげることで、赤ちゃんの頭のゆがみの改善を図ります。

赤ちゃんの頭を保護し適度に加圧することで頭のゆがみの改善を期待

ヘルメット治療では変形しやすい赤ちゃんの頭を保護し、すでにゆがんでしまった部分に適度に圧力をかけて正常な頭の形に整えることで頭のゆがみの改善を期待します。

アメリカやヨーロッパで行われた研究では、寝かせる向きを変えるといった体位変換と比べて、ヘルメット治療のほうがより短期間で頭のゆがみが改善されたとの結果が示されています。

ヘルメット治療を受ける赤ちゃんは、慣らし期間が終わると、お風呂に入るとき以外は1日中ヘルメットを着けて過ごします。ずっとヘルメットを着けていることで「かわいそう」と思う方もいるかもしれませんが、ヘルメットによって赤ちゃんのやわらかい頭を外からかかる圧力から守ることができます。また赤ちゃんは適応力があるため,ヘルメットに慣れるのも早いのです。圧力がかかるといっても、ヘルメットの内側の素材はやわらかい素材でできているため安心です。

アメリカなど海外におけるヘルメット治療の歴史と実績

赤ちゃんの頭のゆがみに対するヘルメット治療は、1979年にアメリカの医師が頭のゆがみを持っていた自身の赤ちゃんに対して治療を行い、その結果を発表したことが始まりとされています。

アメリカなどの欧米では、昔は赤ちゃんをうつ伏せで寝かせることが主流でした。ところが、うつ伏せ寝が乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めることが明らかになり、1992年から赤ちゃんを仰向けで寝かせることが推奨されます。仰向けの赤ちゃんが増えた結果、頭のゆがみを持つ赤ちゃんも増え、赤ちゃんの頭のゆがみに対して関心を持つ人も多くなりました。

このような背景からヘルメット治療の需要が高まると、FDA(アメリカ食品医薬品局)は赤ちゃんの頭のゆがみの治療を目的としたヘルメットを医療装置と定めて厳しい規制を設けます。
以降、50種類以上のヘルメットがFDAの認可を受け、2000年から18年の間に全世界で30万人以上の赤ちゃんが治療を受けるまでになりました。また、アメリカでは年間1万人以上の赤ちゃんがヘルメット治療を受けているとされています。

アメリカではヘルメット治療に対して保険適用となるケースもあり、これからも頭のゆがみの改善を目的としたヘルメット治療はますます増えていくと考えられます。

日本におけるヘルメット治療の歴史と実績

日本ではもともと赤ちゃんを仰向けで寝かせることが一般的だったこともあり、昔は赤ちゃんの頭のゆがみについてそれほど気にされることはありませんでした。しかし、近年、赤ちゃんの頭の形について関心を持つ人が日本でも増えてきたことに伴い、赤ちゃんの頭のゆがみに対する治療のひとつとしてヘルメット治療が注目されています。

日本では2012年にヘルメット治療が初めて開始されてから、徐々にヘルメット治療を取り扱う病院が増えてきました。日本では2006年から2015年の間に2000人以上の赤ちゃんがヘルメット治療を受けています。

ヘルメット治療の先駆けであるアメリカ製のヘルメットでなく、日本製のヘルメットも登場しています。

なお、日本でヘルメット治療を受ける場合は保険適用となりません。

まとめ

ヘルメット治療は赤ちゃんの頭の特性を利用してゆがみの改善を図る治療法です。日本では比較的新しい治療法ですが、アメリカをはじめとした海外では20年以上の歴史と実績があります。近年では日本製のヘルメットも開発されました。

赤ちゃんの頭のゆがみの多くは治療できます。お子さんの頭のゆがみが気になる場合は、ヘルメット治療を取り扱う病院やかかりつけの小児科医に相談してみましょう。

監修者 橋都 浩平(はしづめこうへい) 先生

監修者橋都 浩平 先生

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

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