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頭のゆがみの治療法

赤ちゃんの頭の歪みを矯正するヘルメット治療とは?

2020年2月27日

赤ちゃんの頭のゆがみの治療のひとつとして挙げられるヘルメット治療。アメリカで開発されたこの治療は、日本でもいくつかの病院で行われています。この記事ではヘルメット治療の概要や歴史、ヘルメット治療の原理、効果について紹介します。お子さんへのヘルメット治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

ヘルメット治療とは

赤ちゃんの頭のゆがみに対する治療のひとつにヘルメット治療があります。ヘルメット治療とはいったいどのような治療法なのでしょうか。

ヘルメット治療の概要

ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭のゆがみに対して行われる治療法です。赤ちゃんの頭の形に合わせたヘルメットを作成し、なるべく長い時間かぶることで頭のゆがみを矯正します。最近では赤ちゃんの頭のゆがみを気にする保護者の方が増えてきており、またゆがみの程度が強い場合は発育への影響の懸念も指摘されていることから注目されています。

ヘルメット治療の歴史

ヘルメットによる頭のゆがみの治療は、アメリカでは以前から行われていました。アメリカの研究者が斜頭症であった自身の子どもにヘルメット治療を利用し、1979年に文献を発表したことが始まりです。それから医療従事者を中心にヘルメット治療が広まっていきました。

1992年、乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐ目的でアメリカでは赤ちゃんを仰向けで寝かせる運動が始まると同時に、仰向け寝による赤ちゃんの頭のゆがみが問題になります。以降、赤ちゃんの頭のゆがみに対する治療としてヘルメット治療の需要が高まり、アメリカではさまざまな種類の赤ちゃんの頭のゆがみの改善を目的としたヘルメットが販売されています。

また、アメリカの学会では2017年、赤ちゃんの頭のゆがみの診療ガイドライン(※)が制定され、その中で、「変形が比較的高度、または診断月齢が遅い場合にはヘルメット療法を考慮する」との見解が記載されています。

※米国脳神経外科コングレス「エビデンスに基づく小児変形性斜頭症診療ガイドライン」2017年

日本においても2018年に厚生労働省から薬事承認を受けた治療用ヘルメットが登場し、各医療機関で取り扱われています。

ヘルメット治療の原理

ヘルメット治療はどのような原理で赤ちゃんの頭のゆがみを治療していくのでしょうか。ここでは、ヘルメット治療の原理について見ていきましょう。

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の形に合わせた専用のヘルメットをかぶり、頭の平らになった部分への圧力を取り除くことでその部分の発育を促します。そして頭の出っ張った部分とヘルメットの内側を接触させて少しずつ圧力を加えます。そうして、少しずつ赤ちゃんの頭の形の改善を図るものです。

ヘルメットにはサイズの調整機構が備わっており、赤ちゃんの頭の骨の成長に合わせて4〜6週の間隔で医師がヘルメットのサイズを微調整していきます。

ヘルメット治療はまだ赤ちゃんの頭の骨がやわらかいうちに開始するほうが治療効果を期待できることから、生後3カ月から7カ月の間に開始することが望ましいとされています。治療期間は約6カ月です。ただし、治療期間は赤ちゃんの頭のゆがみの程度や治療開始年齢、治療の進行状況によって変わります。

ヘルメット治療の効果

ヘルメット治療は、赤ちゃんの寝る向きや抱っこの向きなどを変える体位変換と比べてより短期間で頭の歪みの改善が見られたとの海外研究(※)があります。この研究では、頭のゆがみの改善も体位変換と比べて1.3倍であったと報告されています。

また、ヘルメット治療のほかにドーナツ枕やマットレスによって赤ちゃんの頭を外圧から守る方法もありますが、寝返りなどによってずれてしまうためにじゅうぶんな効果が期待できないとの報告も出ており、ドーナツ枕やマットレスの効果のほどは定かではないと考えるべきでしょう。

ヘルメット治療を行うことで、頭のゆがみの改善が期待できるほか、高度のゆがみの場合に起こる可能性があると指摘されている赤ちゃんの神経発達・運動発達の遅れの予防も期待できると考えられています。

※Xia JJ, et al.“Nonsurgical treatment of deformational plagiocephaly: a systematic review.” Arch Pediatr Adolesc Med. 2008 162(8), 719-727

まとめ

赤ちゃんの頭のゆがみの治療として、ヘルメット治療が注目されています。ただし、ヘルメット治療は健康保険の適用とならない自費診療の治療です。治療費は医療機関により異なりますが、40万円程度が目安となります。ヘルメット治療は必ず受けなければならない治療ではないため、ご家族と相談して治療を受けるかどうか決めるとよいでしょう。

また、ヘルメット治療は頭のゆがみのあるすべての赤ちゃんに適応となるわけではありません。頭のゆがみが小さい場合や生後3カ月未満の場合、頭のゆがみの原因が病気である場合には、別の方法によって頭のゆがみの改善を試みることがあります。

赤ちゃんの頭のゆがみが気になり、治療したほうがよいのか悩んだら、まずは医師に相談してみましょう。早めに医師に相談することで適切な時期に治療を開始できたり、保護者の方の不安を軽減できたりするメリットもあります。

監修者 橋都 浩平(はしづめこうへい) 先生

監修者橋都 浩平 先生

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

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