赤ちゃんの頭のかたち相談室
Consult & Column
クルムフィットとは?クルム・アイメットとの違いやヘルメットの特徴を紹介
更新日:2025年11月13日
クルムフィットは、ヘルメット治療に用いられる医療機器です。赤ちゃんの頭のかたちを整えるため、常に進化を続けています。今回はヘルメット治療を検討されているママ・パパに向けて、クルムフィットの特徴と、クルム・アイメットとの違いを紹介。「クルムフィットって?」「何が違うの?」と疑問に思われているママ・パパはぜひチェックしてみてください。
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クルムフィットとは?
はじめに、クルムフィットについて詳しく解説します。
クルムフィットの特徴
クルムフィットは、ジャパン・メディカル・カンパニーが販売しているオーダーメイドの治療用ヘルメットです。赤ちゃんの頭の成長・発達、ゆがみ方には個人差があり、一律のヘルメットでは対応が難しいケースもあります。だからこそ、クルムフィットは認定医療機関と連携することによって、赤ちゃん1人ひとりの個別性に応じたオーダーメイド治療を実現。制作、診察、調整などの全プロセスに医師が関わることで、満足度の高いヘルメット治療の提供を目指しています。さらに、クルムフィットは医師10名とメーカーが共同で開発しており、医療現場の声を反映したヘルメットでもあります。
クルムフィットの導入実績は日本国内にとどまらず、シンガポールのKK Women’s and Children’s Hospital(KKH)、サウジアラビアの大学病院にも広がっています。日本の医師が現地に赴き、技術指導を実施。クルムフィットは国境を越えて、赤ちゃんとご家族の未来を支えています。
ヘルメット治療について
赤ちゃんの頭は非常に柔らかく、向き癖や寝る姿勢によって、頭のかたちにゆがみが生じることがあります。赤ちゃんの頭の変形を、成長に合わせて整えていく方法が「ヘルメット治療」です。専用ヘルメットを装着して頭の成長を誘導することで、より自然な丸みのある頭蓋骨へと導きます。
ヘルメット治療はアメリカやヨーロッパでは1990年代から広く行われている治療方法です。日本でも2000年代以降、専門クリニックや病院を中心に普及が進んできました。特に頭の骨が柔らかく成長スピードが速い生後4〜6か月ごろは「ゴールデンタイム」と呼ばれ、高い治療効果が期待できるといわれています。
理想のヘルメットが実現!クルムフィットの歴史
クルムフィットを販売しているジャパン・メディカル・カンパニーは今までに3種類のモデルを手掛けてきました。ここからは、ヘルメットの進化の歴史や違いについて解説します。
クルムフィットの進化の流れ
クルムフィットは誕生するまでに、2回のモデルチェンジを経ています。
【アイメット】
アイメットは、日本国内で初めて開発された頭蓋矯正ヘルメットです。海外製のヘルメットよりも軽量化を実現し、2013年に誕生。開発当時は、「ヘルメットを使って、赤ちゃんの頭のかたちを矯正する」という考え方自体が新しいものでした。
3Dスキャナーで赤ちゃんの頭のかたちを計測し、オーダーメイドのヘルメットであるアイメットを製造。アイメットは改良が進み、後継モデルの登場とともに販売は終了しました。
【クルム】
クルムは、アイメットをさらに改良したモデルです。ヘルメットを着ける赤ちゃんがより快適に、そして、ママ・パパが負担なく扱えるように進化。アイメット販売開始から8年後の2021年に登場しました。
「もっと軽くしてほしい」「清潔に使えたら嬉しい」という切実な声にこたえ、クルムは取り外して洗えるインナークッションを採用。「水洗いできるヘルメット」として、自宅でも清潔に保てるクルムが普及しました。クルムも、クルムフィットへのモデルチェンジに伴い、2025年現在は販売を終了しています。
【クルムフィット】
クルムフィットは、医師10名によって組織された「開発検討委員会」が、メーカーと共同開発したヘルメットです。赤ちゃんのさらなる快適性とママ・パパの負担軽減を目指すヘルメットとして、2024年に発売されました。アイメットを販売開始した2013年から10年以上にわたり蓄積された2万人近い症例データをもとに、医師が主導となり開発した世界的にも珍しいヘルメットです。
クルムフィットの特徴は、軽量化が進み、赤ちゃんの首や体への負担が軽減された点です。2025年夏にさらに進化し、より軽く、そして通気性も向上したモデルになっています。
また、設計から診療までのすべての段階で医師の目が入ることで、リバウンドや皮膚トラブルといったリスクにも着目。2025年時点で、全国45か所以上の提携病院で採用されています。
クルムフィット・クルム・アイメットの違い
クルムフィットは、従来のクルムやアイメットの利点を受け継ぎながら、より軽量で快適な装着感を実現したモデルです。赤ちゃんの小さな頭にかかる負担を減らしつつ、フィット性を高めるため、診察のたびに医師がクッションを調整。治療全体で約50枚のクッションを使い分けます。医師による細やかな対応により、一人ひとりの成長に合わせた治療が可能になりました。
クルムフィットが選ばれる6つの理由
ここで、クルムフィットが多くのママやパパに選ばれる理由を見ていきましょう。
赤ちゃんの成長を妨げない柔らかいクッション<
クルムフィットには、独自開発した柔らかいクッションを採用。急激なスピードで成長する繊細な赤ちゃんの頭を、低反発クッションが優しく包み込みます。
完全オーダーメイド設計
クルムフィットは、一人ひとりの頭のかたちに合わせた完全オーダーメイド治療です。医師の診察と3Dスキャン技術により、効果的なヘルメット治療の提供を目指します。また、日本人の骨格に合わせて、純国産で制作されているのもクルムフィットの特徴の1つです。
赤ちゃんに負担が少ない軽量性
赤ちゃんの首や頭に負担をかけないためには、ヘルメットの軽量化が重要です。クルムフィットの重さは、100~160g※。シリーズのなかで最も軽く設計されており、赤ちゃんの負担に配慮したモデルです。
※クルムフィットはオーダーメイド製品のため、赤ちゃんの頭のサイズによって重量が前後する場合があります。
成長に合わせてミリ単位で調節できるインナークッション
成長が著しい赤ちゃんの頭のかたちを整えるため、月に1回の医師による定期診察を行っています。定期診察では、赤ちゃんの成長に合わせてクルムフィットのインナークッションを調整。ミリ単位で赤ちゃんの頭のかたちに合わせることで、フィット感が高まり、治療の効果を引き出します。
快適に過ごせる通気性
ヘルメット治療において、日本の高温多湿な気候は皮膚障害を誘発する可能性があります。そのため、クルムフィットは通気性に配慮。ヘルメット側面にある、特徴的なひし形のデザインが通気孔になっており、赤ちゃんの頭が蒸れにくくなるように工夫されています。また、インナークッションとヘルメット本体は、どちらも水洗い可能。自宅で簡単にお手入れできるので、清潔に保てるのもクルムフィットの魅力です。また、2025年夏のバージョンアップにより、重さの軽減と通気性UPを実現しました。
3色から選べるカラー
クルムフィットのカラーは3色。ブルー、ピンク、ホワイトのなかから、お子さんやママ・パパの好みに合った色を選べます。ナチュラルなくすみカラーにより、お洋服のコーディネートにも合わせやすい色味を採用しています。
ヘルメット治療をお考えの方は医療機関にご相談を
ヘルメット治療は、タイミングを逃すと治療の効果を発揮しきれない可能性があり、早めの判断が重要です。一方で、ヘルメット治療は診察後にすぐ開始できるわけではなく、ヘルメット制作のために時間を要することも。
また、赤ちゃんの頭のかたちがゆがむ原因には「頭蓋縫合早期癒合症」などの病気が関わっている場合もあります。症状によっては手術が必要な場合もあるため、専門医による慎重な鑑別診断が欠かせません。「もっと早く始めればよかった」という後悔につながらないためにも、赤ちゃんの頭のかたちが気になったタイミングで、お近くの専門医療機関への相談・受診をおすすめします。
クルムフィットのヘルメット治療を相談できる医療機関はこちら
https://babyhelmet.jp/clinics/
まとめ|クルムフィットは快適・安心なヘルメットを目指して
赤ちゃんの頭のかたちを整えるヘルメット治療は、一生を左右する大切な医療です。だからこそ、医師だけでなく、ヘルメットメーカーを厳選したいママ、パパもいらっしゃるのではないでしょうか。クルムフィットを販売しているジャパン・メディカル・カンパニーでは、「世界最高の治療を、すべての赤ちゃんへ」という想いを掲げ、より良い製品の開発を進めています。クルムフィットに興味がある方は、ぜひお近くの取り扱い医療機関にご連絡ください。
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