小川哲 先生

大阪府済生会吹田病院 小児科科長 兼 新生児科科長(部長)

小川 哲 先生

1991年 大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)卒業
   大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)小児科入局
1992年 柏原赤十字病院 小児科
1994年 大阪府立母子保健総合医療センター 新生児科
1996年 市立枚方市民病院 小児科
1998年 大阪府済生会茨木病院 小児科
1999年 大阪医科大学(現大阪医科薬科大学) NICU
2005年 大阪府済生会吹田病院 小児科NICU科                                                               

ヘルメット治療を始めた経緯

以前、大きな学会に参加した時に、関東の方では普通に赤ちゃんの頭の形のゆがみをヘルメットで矯正していることを知りました。思ったより赤ちゃんの頭の形を気にしておられる親御さんがいることや、大阪をはじめとした近畿や西日本ではあまり普及していないので、わざわざ矯正治療のため遠い病院に通っている赤ちゃんがいることも知りました。 受け皿となる病院は全国規模でみても、大学病院や開業医さんが主流で、当院のように市中病院の小児科で頭の変形に対応し、診療できる病院はありませんでした。 そこで、頭の形で悩んでいる親御さんの受け皿になれたらという思いで、今回小児科の中に頭の形全般について保険診療で診察する頭の相談外来、そして治療を希望される方のために頭のかたち外来を開設しました。

治療の際に心がけていること

そもそも頭の形には正常がありません。つまり、異常もないということなんですね。従って、頭の形のゆがみは病気ではありません。 だから、これまでの小児科の多くは頭の形には興味がなく、相談されても「お座りするようになればマシになっていくよ」、「髪の毛で隠れてわからなくなるから」、「旦那さんの頭の形って気になる?」って答えるだけで、真摯には向かい合ってきませんでした。でも、これは親御さんが求めている答えではないですよね。 当院では、親御さんのご相談にきちんとお答えした上で、赤ちゃんの頭の形の評価を行いたいと思います。 そして、変形をきたす病気である頭蓋骨の早期癒合性を否定した上で、変形の評価、適切な治療時期、そして治療の効果が期待できるのかをお話しさせていただきます。そして、希望される方には、ヘルメットによる治療を行っていきたいと思います。

悩んでいる親御様へのメッセージ

当院は治療ありきではありません。些細な悩みで構いませんので、ぜひお気軽にお越しください。お待ちしております。

所属医院の情報をみる