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頭のゆがみと発育

赤ちゃんの頭のゆがみ(斜頭症)は自然に治る?

2020年2月7日

赤ちゃんの頭の歪みが気になるけれど、周囲から「赤ちゃんの頭の歪みは自然に治る」と言われ、このまま様子を見ていてよいのか迷う保護者は少なくありません。本当に赤ちゃんの頭の歪みは自然に治るのでしょうか。「赤ちゃんの頭の歪みは自然に治る」と言われる理由や、赤ちゃんの頭の歪みを治したい場合に受けられる治療について解説します。

日本では「赤ちゃんの頭の歪みは自然に治る」という誤解が蔓延

赤ちゃんの頭の歪みは、自然に治ることはないとされています。頭の歪みが軽度であれば抱っこの向きや寝る向きを変えるなどの生活の工夫や、赤ちゃんの成長によって頭の歪みが気にならなくなることがありますが、基本的に自然に治ることはありません。それどころか、放置しておくと頭の歪みが進んでしまうこともあり、注意が必要です。

なぜ、「頭の歪みは自然に治る」と言われてきたのでしょうか。その理由として日本の文化が挙げられます。日本では昔から、赤ちゃんを仰向けに寝かせることが一般的でした。そのためいわゆる「絶壁」などの頭の歪みを持つ人が多く、頭の歪みを気にすることが少なかったと考えられます。昔は頭の歪みが自然に治ったわけではなく、ただ頭の歪みが問題視されることがほとんどなかっただけなのです。

現在でも「頭の歪みは自然に治る」「様子を見ていても問題ない」と考える人が多いのは、頭の歪みを気にせずに済んだ文化背景が今も残っているからだと考えられるでしょう。

海外では、生後早期から赤ちゃんの頭の歪みに対応

一方、海外では生まれて間もない頃から赤ちゃんの頭の歪みに対する治療が行われています。海外、特に欧米では従来、うつぶせで赤ちゃんを寝かせることが一般的でした。うつぶせ寝では赤ちゃんの後頭部に圧力がかかることがないことから、頭の歪みを持つ赤ちゃんが少なかったと考えられます。

しかし、うつぶせ寝が乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすリスクになることが明らかになり、乳幼児突然死症候群を防ぐために仰向け寝が勧められるようになりました。すると、1990年代初頭から頭の歪みを持つ赤ちゃんが増え、赤ちゃんの頭の歪みが問題となってきたのです。

赤ちゃんの頭の歪みは見た目の問題だけでなく、赤ちゃんの精神発達、運動発達にも影響が出るとの指摘も出てき始めたことから、欧米では早くから赤ちゃんの頭の歪みを矯正する治療が行われるようになりました。

ドイツやアメリカの頭の歪みに対するガイドラインでは、頭の歪みが見られる赤ちゃんに対して早期から体位変換(就寝時の頭の向きなどを変える)や理学療法を行うことが勧められています。また、頭の歪みが大きい場合には、後述するヘルメット療法も検討されます。

赤ちゃんの頭の歪みに対する治療

赤ちゃんの頭の歪みには頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)などの病気によるものと、位置的頭蓋変形症と呼ばれる外部からの圧力によるものの2つがあります。

赤ちゃんの頭の歪みの多くは位置的頭蓋変形症で、ある程度以上にひどい場合にはヘルメット療法という治療法が用いられます。ヘルメット療法は、赤ちゃんの頭の形に合わせたオーダーメイドのヘルメットを赤ちゃんにかぶせることで、頭の歪みを治していきます。

日本でもヘルメット療法を行っている病院が複数あります。中には赤ちゃんの頭の歪みについて相談できる専門外来を設けている病院もあるので、専門外来に相談してみるのもよいでしょう。

ただし、ヘルメット療法は保険適用外の治療となっています(2020年1月現在)。

頭蓋骨縫合早期癒合症の場合は、手術による治療が必要です。歪みが生じている部分の骨を切り出して歪みを矯正し、もとに戻します。そして手術のあとにヘルメット療法を併用して頭の歪みを治療する場合も多いのです。

赤ちゃんの頭の歪みの治療に適切な時期

赤ちゃんの脳は2歳までに成人の70%の大きさにまで成長します。そのため、頭の歪みが赤ちゃんの精神発達、運動発達への影響が懸念される場合は、2歳までの治療が望ましいとされます。

ヘルメット療法は生後4〜6カ月頃、手術は1歳以下での実施が最適といわれています。なるべく早くから治療を行うことで頭の歪みの進行を抑え、脳の発達にも影響が無いようにします。

赤ちゃんの頭の歪みを治すには、早期に診断を受け、症状の程度に応じて適切な治療を受けることが何よりも大切です。

まとめ

ある程度以上の赤ちゃんの頭の歪みは自然に治ることはありません。頭の歪みの原因や歪みの程度によっては治療が必要です。赤ちゃんの頭の歪みが病的なものでなくても、赤ちゃんの発達への影響や見た目への影響が懸念されることもあります。赤ちゃんの頭の歪みが気になる場合には、様子見をせずにまずは小児科の医師に相談してください。

医師に相談したのち、必要に応じて頭の歪みの治療を検討することをおすすめします。

監修者 橋都 浩平(はしづめこうへい) 先生

監修者橋都 浩平 先生

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

日本赤十字社医療センター小児外科部長、東京大学小児外科教授を歴任後、東京西徳洲会病院で総長を務める。同院を退任後、現在はメディカルノート社外取締役及びジャパン・メディカル・カンパニー社外取締役。これからの医療には産業界との連携が欠かせないという考えのもと、医療人として・企業人として、双方の視点から医療の進歩に貢献している。

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