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乳児健診について 乳児健診の内容は?チェックされない項目や対策を知っておこう

乳児健診とは、生後間もない赤ちゃんの健康保持や病気の早期発見を目的とした健康診査(健診)のことを言います。

乳児健診では赤ちゃんの成長のためにさまざまな健康チェックが行われますが、現在、赤ちゃんの頭のかたちについての項目がないのをご存知ですか?

そこで本記事では、乳児健診の時期や内容健診でチェックされない赤ちゃんの頭のかたちおよびその対処法について解説します。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、一部の乳児健診が中止・開催延期となっている可能性があります。詳細は、お住まいの地域の健診会場に直接ご確認ください。

乳児健診とは

乳児健診は「乳幼児健康診査」の略で、産まれて間もない赤ちゃんの健康保持及び増進を目的とし、発育・栄養状態、病気の有無、予防接種の時期・種類などの項目を担当医が定期的にチェックするものです。

また赤ちゃんの状態だけでなく、その家族を含めた子育て状況を把握する面も持ち合わせています。

乳児健診には、公費で実施される「公的健診」と、私費による「私的健診」があります。具体的な費用は自治体や健診会場によってさまざまですが、私的健診の場合は1,000円程度です。

乳児健診はいつ受けるの?

乳児(ここでは生後1歳までの赤ちゃん)に対する健診は主に下記の通りです。

  • 生後2週間児健診
  • 1ヶ月児健診
  • 3〜4ヶ月児健診
  • 6〜7ヶ月児健診
  • 9〜10ヶ月児健診

ただし、その全てを受けなければいけない訳ではないので、どのタイミングが望ましいか見ていきましょう。

乳児健診はほとんどの市区町村が任意で実施している

就学前の子どもに対する健診で法的に義務化されているのは、1歳6ヶ月児健診、3歳児健診のみです。

1歳までの乳児が対象の健診は自治体の任意ですが、ほとんどの市区町村では3〜4ヶ月児健診が実施され、9〜10ヶ月健診がそれに続いて多く実施されています。

また、公費負担率は少ないですが、出産した医療機関で1ヶ月健診を受けることもできます。

乳児健診のチェック項目について

それでは、乳児健診では赤ちゃんのどんなところを診察しているのでしょうか。

ここでは多くの方が受診する1ヶ月児健診、3〜4ヶ月児健診、9〜10ヶ月児健診の主な内容を説明します。

▼1ヶ月児健診

  • からだの発育(身長、体重、胸囲、頭囲)
  • 運動発達(手足をよく動かすか)
  • 精神の発達(視線・音や声への反応など)
  • 視覚や斜視に心配がないか
  • 聴覚(大きな音にびっくりするか)など

▼3〜4ヶ月児健診

  • からだの発育(身長、体重、胸囲、頭囲)
  • 股関節(ひらきに制限や左右差がないか)
  • 運動発達(頚が座っているか、など)
  • 精神の発達(笑い声・発声・視線など)
  • 視覚(目つきや目の動き)
  • 聴覚(音や声かけへ反応するか)など

▼9〜10ヶ月児健診

  • からだの発育(身長、体重、胸囲、頭囲、歯)
  • 運動発達(ハイハイやお座り、指の動き)
  • 精神の発達(呼びかけへの反応・人見知りをするか・反復する言葉がでているかなど)
  • 視覚や反応(斜視はないか、瞳が白や緑黄色に見えないか)
  • 聴覚(小さな声への反応があるか)など

乳児健診の項目に「頭のかたち」はない

上記の内容を見てもわかるように、乳児健診で赤ちゃんの頭のかたちについて診察する項目は特にありません(2021年3月現在)。

頭部の診察では、頭囲の測定により病気の可能性を判別したり、大泉門(※)の閉じ具合を確認することがあります。

しかし、頭のかたちのゆがみについては、医師から特に指摘をしないことがほとんどのようです。

保護者から心配事を伝えても、気にしなくて良いと返答されることが多いという意見もありました。

※大泉門とは赤ちゃんの頭部の骨の継ぎ目のこと。出産時に産道を通るため柔らかくなっているものが、通常1年〜2年程で閉じていきます。

▼母子手帳にも頭のかたちについての記載はない?

母子手帳は、厚生労働省が様式を決めているものですが、ここにも頭のかたちについての記載はありません

からだに関する内容としては、上記「乳児健診の主なチェック項目」にあるような、からだ全体の発達や、視覚、聴覚、歯、栄養、便についてが主になっています。

乳児健診で確認されない頭のかたちは気にしなくても良いの?

頭のかたちについて気になっていても、乳児健診で医師から指摘をされなかった場合は、そのまま様子見が正しいのか不安になると思います

頭のかたちのゆがみには病気が隠されていることもありますので、必ずしも放っておくことが良い訳ではありません。

また、病的なものでなくても、頭のかたちのゆがみによって運動発達や知能の発達に遅れを伴ったり、視覚や顎、歯、首の疾患(斜頸)などに影響したりすることがあると言われています。

Hutchison BL, Thompson JM, Mitchell EA. Determinants of nonsynostotic plagiocephaly: a case-control study. Pediatrics. 2003;112(4).
Collett B, Breiger D, King D, Cunningham M, Speltz M. Neurodevelopmental implications of “deformational” plagiocephaly. J Dev Behav Pediatr. 2005;26(5):379–389

髪の毛の伸びによって目立たなくなることもありますが、ゆがみのレベルが中等度以上であったり、治療をしても開始のタイミングが遅くなってしまったりすると、完全なる自然治癒は難しくなってしまうでしょう。

そのため赤ちゃんの頭のかたちが少しでも気になる場合は、どの程度のゆがみがあるのか、どんな対処をしたら良いかなど、現在の状態を専門医に相談してみることをおすすめします。

頭のゆがみの種類と対処方法

赤ちゃんの頭のゆがみには、左右非対称になる「斜頭症」、頭が長くなる「長頭症」、後頭部が全体的に平たくなる(絶壁状態になる)「短頭症」といった種類があります。

原因は、先天性のもの、吸引分娩など出産時のもの、向き癖などの後天性のものなどさまざまです。

頭のかたちのゆがみへの対策は、向き癖の矯正やドーナツ枕の使用といった生活の中で工夫できるものと、頭のかたちに特化した専門医を受診して行うものがあります。

対処法1:向き癖を治す

生活の中の工夫で頭のゆがみが改善されることもありますが、ゆがみの強さや赤ちゃんの動きによってはむずかしくなります。

また、親が常に子どもの寝姿勢を見張って治さなければいけないことに、ストレスを感じる方もいるようです。

対処法2:ヘルメット治療を検討する

頭のかたちの専門医療機関を受診して行う対策には、ヘルメット治療があります。

ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭のゆがみを治すために行われる頭蓋形状矯正治療のことを指します。

赤ちゃんの頭のかたちに合わせたヘルメットをかぶることで、頭への圧を適切に分散し、正常なかたちへの自然な成長を促すことを目的としています。

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ヘルメット治療が行えるかどうかは、大泉門の開口度や骨の硬さをみて判断されます。

生後すぐの赤ちゃんの頭は出産時に産道を通るため柔らかいですが、成長に従い骨化が進んで徐々に固くなるため、治療は生後2〜6ヶ月に開始できるのが理想的です。

11ヶ月を越えると自分でヘルメットを外してしまうことも多いため、基本的には治療がむずかしくなってしまいます。

ヘルメットの装着期間は平均で6ヶ月、長くて1年程度ですが、生後3ヶ月など早期に開始できれば3、4ヶ月程度で良い状態になることもあります

相談から治療開始までの期間を考え、なるべく早くに相談を開始できると良いですね。

まとめ|頭のかたちは乳児健診で指摘されなくても放っておかずに相談しよう

赤ちゃんのからだや発達には不安が多く、乳児健診でのチェックやアドバイスを頼りにしていますよね。

しかし、頭のかたちのゆがみについては、乳児健診の確認項目に含まれていないのが現状です。

そのため、指摘されなかったり、「気にしすぎ」、「そのうちなおるよ」と言われたりするかもしれませんが、赤ちゃんの頭のかたちは、なるべく早い治療が必要な場合もあります。

ぜひ一人で悩むことなく相談してみてくださいね。

日下康子医師
日下康子医師

1989年、東北大学医学部卒業、東北大学脳神経外科入局。1997年、東北大学医療技術短期大学講師。2000年、東北大学医学部脳神経外科講師。2002年、米国フェニックス、St. Joseph’s Hospital and Medical Center, Barrow Neurological Institute 臨床研修留学。2004年、ドイツ:ハノーバー、International Neuroscience Institute 脳神経外科 臨床研修留学。2004年〜2014年、東京慈恵医科大学脳神経外科講師。2014年〜脳神経外科・脳ドック、リハビリテーション病院、人間ドック・検診クリニック部長、院長、内科・整形外科クリニック、訪問診療、と総合診療を経験ののち、2018年より医療法人社団ICVS東京クリニック勤務。2019年、同クリニック院長・理事、現在に至る。

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