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赤ちゃんの後頭部が平らになっている…。こうした症状は「短頭症」と言い、日本人がなりやすい頭のかたちの一つです。別名「絶壁」とも呼ばれます。

我が子の頭のかたちにゆがみを感じても、「自然に治るよ」と周囲からアドバイスをもらい様子を見ている方もいらっしゃると思いますが、頭のゆがみは、そのままにしておいて良いのでしょうか?

そこで本記事では、短頭症の特徴や原因、対策について解説します。

短頭症とは?

短頭症(たんとうしょう)は頭のゆがみの一種で、後頭部が丸みを帯びずに平らになっている状態のことを指します。

後頭部に手を添えるとペタンコになっているため、「絶壁」と表現されることもあります。

▼短頭症の特徴

  • 頭の横幅が長い
  • 顔を横から見ると、頭頂が高くなる

赤ちゃんの短頭症の原因は?

赤ちゃんが短頭症になる原因は大きく分けて2つあります。

仰向けで寝かせている

最も短頭症になりやすい主な原因は、赤ちゃんの寝かせ方と言われています。

うつぶせで寝ると乳児突然死症候群(にゅうじとつぜんししょうこうぐん)のリスクがあるとされていることから、多くのご家庭では赤ちゃんを仰向けで寝かせていると思います。

しかし一方で、赤ちゃんの後頭部に圧力がかかり続けるためやわらかい赤ちゃんの頭蓋骨が変形し、後頭部が平たくなってしまうのです。

頭蓋骨縫合早期癒合症である

頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)は、頭蓋骨のつなぎ目が何らかの理由で早期にくっついてしまう病気です。

頭蓋骨のつなぎ目がくっつくことによって、頭蓋骨がいびつになり、短頭症になるケースがあります。

頭蓋骨縫合早期癒合症が原因の短頭症である場合、頭蓋骨が正常に拡大できないため、脳の発達に悪影響が出る可能性があり、早期に治療を検討する必要があります。

短頭症はそのままにしておいて良い?知っておきたいリスクについて

短頭症は、日本人がなりやすい頭のかたちです。

そのため「自然に治るよ」「気にしすぎだよ」と言われている方も少なくないのではないでしょうか?

頭のゆがみをそのままにしていると、次のようなリスクにつながる可能性があります。

発達に影響が出てしまう可能性がある

稀ではありますが、頭蓋骨縫合早期癒合症が原因となっている場合は、脳の成長に合わせて頭蓋骨が拡大できないため、脳の成長が妨げられてしまう可能性があります。

脳の成長が妨げられることによって、運動発達や成長発達に影響が出る可能性も否定できません

頭のかたちがゆがんだままになってしまう

赤ちゃんの頭蓋骨は、生後まもなくはとてもやわらかく、かたちが変わりやすいのですが、成長するにつれて硬くなり、かたちが定まってきます。

そのため、そのままにしておくと頭はゆがんだかたちのままで硬くなってしまいます

赤ちゃんの頃は気にならなくても、頭のかたちが原因で好きな髪型にできなかったり、かぶりたい帽子が合わなかったり、といったことが起こる可能性もあります。

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短頭症かも…と思ったらどうすれば良い?

ご家庭でもドーナツ型の枕を使うなど頭のかたちを改善しようと努力しているものの、効果が実感できないことも多いのではないでしょうか?

もし短頭症かも…と思ったら、まずは頭のゆがみを診てくれる医療機関に相談することをおすすめします。

早めに相談した方が良い理由を、2つのポイントで解説していきます。

ポイント1:ゆがみの原因が分かる

医療機関では、頭のゆがみの原因が病気によるものなのか、外部からの圧力によるものかを診断してもらうことができます。

頭蓋骨縫合早期癒合症だった場合、さまざまな部位に影響が及ぶことから早期の治療が必要となり、手術は変形が広範囲に広がる前の1歳以下の段階で行われます。

稀ではありますが頭のゆがみには病気が隠れている場合もありますので、ゆがみが気になったら早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。

ポイント2:赤ちゃんの頭がやわらかいうちに対策できる

後頭部に圧力がかかって短頭症になっている場合、赤ちゃんの頭蓋骨がやわらかいうちに何らかの対策をすることが重要です。

頭のゆがみを診てくれる医療機関では、ゆがみの程度や赤ちゃんの頭の成長にあわせてアドバイスをもらうことができます。

ゆがみの対策には、「体位変換」と「ヘルメット治療」などがあります。

体位変換は、同じ姿勢をとらないよう日々心がけることで、ゆがみの改善を試みるもので、生後3ヶ月未満の場合または頭のゆがみが軽い場合には体位変換を行いながら様子をみることがあります。

ヘルメット治療は、個々の赤ちゃんの頭のかたちに合わせて作成した矯正用ヘルメットを装着してもらい、成長により頭のかたちを自然に矯正していく治療方法です。

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭蓋骨がやわらかい生後6ヶ月頃までに開始すると効果が得られやすいとされています。

治療時期を逃さないためにも、ゆがみに気づいたら、まずは医療機関で相談することをおすすめします。

まとめ|短頭症かも?と思ったら早めに相談しよう

仰向け文化である日本では、昔から短頭症になる赤ちゃんが多く、「自然に治る」とそのままにされているケースも多くあります。

しかし、頭のゆがみには治療が必要な場合もあります。早めに医師に相談することで適切な対策をとることができますので、「絶壁くらいで…」と思わず、早めに頭のゆがみを診てくれる医療機関を受診しましょう。

日下康子医師
日下康子医師

1989年、東北大学医学部卒業、東北大学脳神経外科入局。1997年、東北大学医療技術短期大学講師。2000年、東北大学医学部脳神経外科講師。2002年、米国フェニックス、St. Joseph’s Hospital and Medical Center, Barrow Neurological Institute 臨床研修留学。2004年、ドイツ:ハノーバー、International Neuroscience Institute 脳神経外科 臨床研修留学。2004年〜2014年、東京慈恵医科大学脳神経外科講師。2014年〜脳神経外科・脳ドック、リハビリテーション病院、人間ドック・検診クリニック部長、院長、内科・整形外科クリニック、訪問診療、と総合診療を経験ののち、2018年より医療法人社団ICVS東京クリニック勤務。2019年、同クリニック院長・理事、現在に至る。

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