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赤ちゃんの向き癖が治らない」「向き癖による頭のかたちのゆがみが気になる

このようなお悩みはありませんか?

一度頭のかたちがゆがんでしまうと、向き癖はますます強くなり自然に治すのは難しいと言われています。また、ゆがみの程度が強いと、将来的な発達過程でさまざまな影響を及ぼす可能性もあります。

そうはいっても、親御さんが日中も夜中もずっと赤ちゃんの向き癖がつかないよう見守っていることは辛いですよね。

そこで本記事では、少しでも向き癖に対する不安・負担がなくなるよう、向き癖と頭のかたちによる赤ちゃんへの影響とその対処法、また簡単にできる頭のかたち測定方法や相談先を紹介します。

向き癖ってどんな状態?

「向き癖」とは、赤ちゃんが寝ているときや、抱っこしているときに、頭がいつも同じ方向を向いている状態を言います。特に、長時間頭のポジションが固定される睡眠時に癖がつきやすいと言われています。

赤ちゃんの頭は、出産時に母親の産道をスムーズに通れるように、とても柔らかくできています。窒息を防ぐために「仰向け寝」が推奨されていますが、そのときに後頭部の同じ面ばかりが下になることで、圧力がかかり続けて頭のかたちがゆがんでしまうのです。

また首が左右どちらかに傾いた状態(斜頸)の場合も、横に寝かせると一定の方向を向いてしまう傾向にあることから、向き癖がつきやすくなります。

一度頭のかたちがゆがんでしまうと、赤ちゃんはますます寝やすい方向ばかりを向いて寝たがるようになるでしょう。

いつもとは違う方向に寝かそうをしたら、嫌がって癇癪を起こしてしまうかもしれません。これが向き癖の状態です。

向き癖による頭のゆがみは3種類

向き癖によって頭の一部にのみ負担がかかり続けると、下記のような頭蓋変形が生じる可能性があります。

  • 斜頭症…頭部が斜めにゆがんでいる状態
  • 長頭症…頭が縦に長く伸びていて、後頭部が大きく突き出している状態
  • 短頭症…後頭部が平らになっている状態

向き癖は自然に治る?

軽い向き癖であれば、赤ちゃんの頭や動きの成長、首の座りなどによって改善することもあります。

しかし、 中等度以上の頭のゆがみが生じている場合は、そのまま平坦面を下にして寝る回数を重ねるほどに癖も強くなり、自然に治るのはむずかしいと言われています

特に赤ちゃんは生後2ヶ月頃からよく動くようになり、生後4ヶ月頃に寝返りを始めると、寝かせ方だけで向き癖を治すのは簡単ではないでしょう。また、 赤ちゃんが寝ている間ずっと親が見張っているのは、家族にとっても負担が大きくなってしまいます

向き癖はどんなことに影響する?

向き癖によって頭のかたちが強くゆがんだまま成長すると、からだや知能の発達に遅れを生じる可能性があります。

1. 自然な発達が遅れてしまう

以前は、頭のゆがみが成長発達の遅れや機能障害の原因にはならないと考えられてきました。

しかし、近年では頭のゆがみがある子どもに運動や神経発達の遅れが見られた例が複数報告され、関連性が注目されています。

また、頭のゆがみ以外が同じ条件の子どもたちが受けた発達検査では、頭のゆがみがある子どもの方が、そうでない子どもに比べて運動発達や知能の発達が遅い傾向にあったという検証結果も報告されています。

Hutchison BL, Thompson JM, Mitchell EA. Determinants of nonsynostotic plagiocephaly: a case-control study. Pediatrics. 2003;112(4).
Collett B, Breiger D, King D, Cunningham M, Speltz M. Neurodevelopmental implications of “deformational” plagiocephaly. J Dev Behav Pediatr. 2005;26(5):379–389

2. 見た目のコンプレックスになってしまう

向き癖は頭のかたちだけでなく、頭部や顔面のゆがみにも関わってきます。

例えば向き癖による頭蓋変形の程度が大きいと、目の位置が左右でずれることによる視覚面や斜視、歯並びの悪さによる歯の病気、顎のゆがみや顎関節症、首や肩への痛み、側湾などのリスクが伴います。

それだけでなく、頭、髪の毛、耳や目の位置のゆがみによる見た目のコンプレックスを抱えると、お子さまが将来的にコンプレックスを抱えてしまうかもしれません。

左右で耳や目の位置が違うので綺麗に眼鏡をかけられない、自転車用ヘルメットが装着できなかったなどの例も報告されています。

3. 親の生活リズムが崩れてしまう

向き癖を治すために寝ている赤ちゃんを見守り続けることは、親御さまにとっても寝不足やストレスにつながります。

ご両親とも日中は仕事をしている、年齢が上の兄姉がいる、といった場合には特に、日常生活のリズムを崩してまでも赤ちゃんの頭のかたちに向き合っているご家族がいらっしゃいます。

向き癖が疾病や発達遅滞のリスクになる因果関係は100%断言できる訳ではありませんが、 治療しないことで頭のゆがみが残ってしまうことは明確です

お子さまの将来や育児の負担改善のために頭のかたちを整えてあげたいと思われる場合は、ぜひ早期に治療を検討しましょう。

赤ちゃんの向き癖が心配な場合は、自己判断や家族内だけで解決しようとせず、気軽に頭のかたちを専門的に診てくれる医療機関へ相談することをおすすめします。

向き癖を治すための方法は?

向き癖を治すには、自宅でできるものから病院で行う医療まで、さまざまな方法があります。ここではそれぞれの工夫や対応の仕方について見ていきます。

  • 抱っこの方向を変える
  • おもちゃで気を引く
  • 腹ばいで遊ぶ
  • ドーナツ枕を使う
  • ヘルメット治療

抱っこの方向を変える

抱っこの仕方を工夫することで向き癖の改善に役立ちます。縦抱き横抱きと色々な抱っこの仕方をしてみましょう。

また、横抱きの際にはつい大人の利き腕に合わせた方向にしがちです。なるべく左右交互に抱っこしてあげることで向き癖の改善につながります

おもちゃで気を引く

起きている赤ちゃんの姿勢を変える際に、赤ちゃんが嫌がってしまい思うようにいかないことがあります。

特に向き癖の強い赤ちゃんは頭のおさまりの良いほうを向きがちで、無理やり姿勢を変えようとすると嫌がってしまうことも多いようです。

その場合にはおもちゃで気をひいて、赤ちゃんが自然に頭の向きを変えられるようにしてみましょう

腹ばいで遊ぶ

赤ちゃんの首が座ったら、大人の見ているところで安全に注意しながら、腹ばいにさせることで向き癖の改善を図ることもできます。

腹ばいにして赤ちゃんの頭が地面に着く時間を減らすことで、頭のゆがみの改善や予防ができます

ドーナツ枕を使う

赤ちゃんの頭のゆがみ対策として、ベビー用品店やインターネット通販などでよく見かけるのがドーナツ枕です。

柔らかくて中央がへこんでいる枕に頭を置くことで、頭部の一点に圧力がかかるのを防ぐものです。

しかし、赤ちゃんの成長に伴い動きが大きくなるにつれ、寝てる間に枕が自然に外れてしまうことも多くなります。また、枕などのやわらかいものを赤ちゃんのそばに置くことは窒息の危険性があると言われているため、注意が必要です。

そのため、ドーナツ枕だけで赤ちゃんの頭のゆがみの改善を期待するのは、むずかしいと考えたほうが良いでしょう

ヘルメット治療で矯正する

上記の方法でも向き癖が治らない場合には、ヘルメット治療があります。

ヘルメット療法とは、赤ちゃんの頭のかたちに合わせた専用のヘルメットを装着することで、頭への圧を適切に分散し、頭のゆがみを矯正していく頭蓋形状矯正治療法のことです。

関連する記事

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ヘルメットは、睡眠時にどの方向を向いても成長させたい方向には空間が空くように設計されているので、赤ちゃんが寝やすいように寝かせて問題がありません。

なおヘルメット療法には治療に適切な時期があり、頭蓋骨がやわらかい生後2〜6ヶ月で行うことが望ましいとされています。装着期間は約6ヶ月〜1年程度ですが、生後3ヶ月などの早期に治療を開始できれば、3〜4ヶ月程度で良好な状態になることもあります。

少しでも気になった方は医療機関の診察を受けてみましょう。頭のかたちのゆがみ度の測定結果が出てから、ヘルメット治療をする・しないの判断をすることができます。手遅れにならないうちに、早めの相談をおすすめします。

まとめ|向き癖は放っておかず気軽に相談をしよう

赤ちゃんの向き癖は頭のかたちのゆがみの原因になり、一度ゆがむとますます向き癖が強くなっていきます

向き癖は最近まで「放っておいても良い」と思われていたため、身近な人やかかり付け医からは気にしないように言われることが多くありましたが、向き癖を放置しておくとさまざまな影響があることがわかりました

向き癖についてはお一人で考えるよりも、まずは医療機関で気軽に相談してみてください。本記事が安心して育児に取り組める一助となれれば幸いです。

日下康子医師
日下康子医師

1989年、東北大学医学部卒業、東北大学脳神経外科入局。1997年、東北大学医療技術短期大学講師。2000年、東北大学医学部脳神経外科講師。2002年、米国フェニックス、St. Joseph’s Hospital and Medical Center, Barrow Neurological Institute 臨床研修留学。2004年、ドイツ:ハノーバー、International Neuroscience Institute 脳神経外科 臨床研修留学。2004年〜2014年、東京慈恵医科大学脳神経外科講師。2014年〜脳神経外科・脳ドック、リハビリテーション病院、人間ドック・検診クリニック部長、院長、内科・整形外科クリニック、訪問診療、と総合診療を経験ののち、2018年より医療法人社団ICVS東京クリニック勤務。2019年、同クリニック院長・理事、現在に至る。

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